【スポーツドリンクを手作りver1】梅干しとはちみつで簡単に美味しい
市販のスポーツドリンクには大量の砂糖や、添加物がたくさん入っていますので、身近にあるもので手作りスポーツドリンクを作ってみませんか?
熱中症は生命維持にも関わる
気温が高くなり発汗量も増えると、汗で塩分や微量ミネラルが排出されます。これらが不足した状態が続くと、脱水症状をおこし、体温調節がうまくできなくなって、けいれんや精神錯乱、昏睡、最悪の場合は命を落とすこともあるので、熱中症は生命にも関わってくるので侮れません。
熱中症予防には塩分、ミネラルと水分補給が大切です。その両方を同時に摂取できるので、簡単でおいしい、クエン酸やミネラルをたっぷり含む手作りスポーツドリンクの作り方をご紹介します。
梅干し農家は熱中症にならない
梅農家の人は熱中症にならないという言い伝えがあるのを耳にしたことはありませんか?
梅干しといえば、疲労回復や夏バテ改善に効果的と知られていますよね。
梅の収穫時期は6月。そして梅雨が明けたころ、塩漬けした梅を天日干しにする作業が行われます。
まさに真夏の炎天下での作業になるため、昔から梅農家の人たちは梅を食べてはお茶やお水を飲み、作業をしているのだそうです。まさにこれが熱中症にならない秘訣だと言います。
医学的に証明
今までは言い伝えでしかなかった梅干しの効果は、最近大学など科学的・医学的な研究により、次々に明らかになっています。
梅干し博士
和歌山県立医科大学准教授宇都宮洋才(うつのみやひろとし)先生は、梅の持つ働きを科学的・医学的に研究している梅干し博士です。
37度の炎天下の環境下でそれぞれ異なった種類の水分補給を摂ったマウスで、活動量と、体内が酸化すると増える過酸化脂質の量を調べました。
梅の持つ働きを科学的に研究
活動量 | 過酸化脂質 | |
普通の水を飲んだマウス | 低下する | 増える |
塩水を飲んだマウス | 低下しない | 増える |
梅干し入りの水を飲んだマウス | 低下しない | 減少 |
梅干し入りの水を飲んだマウスだけが、活動量が低下せず、過酸化脂質が減少していたそうです。
これは、水だけよりも塩分の入った水をとったほうがよいこと、さらに塩分だけよりもミネラルを含む梅干しのほうが抗酸化作用があって身体のダメージは抑制されることを示しています。
梅干し入りの水を飲むと暑さのなかでも活動量が落ちず、夏バテ予防の効果が高いことが明らかになっています。
塩分を除去した梅干しでも効果あり
梅干しには塩分以外にも夏バテ予防に効果的な成分が含まれているので、塩分を除去した梅干しで実験してもマウスの活動量の低下は抑制されました。
梅干しのクエン酸
塩分以外にも効果的な成分の1つはクエン酸です。梅干し豊富に含まれるクエン酸がクエン酸回路が効率よく働き、疲れにくい疲労予防に役立つのです。
クエン酸回路
私たちの身体には、食べ物をエネルギーに変換するクエン酸回路と呼ばれる仕組みが備わっています。この回路が活発に動いていれば、エネルギーが順調に作り出されて活動することができます。
つまり疲れがたまりエネルギー不足に陥る原因は、この回路がうまく動いていないことになります。
乳酸値の上昇を抑えたクエン酸
水を飲んで運動したグループよりも、クエン酸入りの水を飲んで運動したグループのほうが、疲労の指標となる乳酸値の上昇が抑えられました。
運動後にもねむさやダルさを唱える人がとても少ないという結果もでています。
【手作りスポーツドリンクver1】~材料~
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梅干しは、しょっぱい梅干しを必ず選ぶ必要はありません、はちみつなどで食べやすく調味された梅干しでも機能性成分はじゅうぶん含まれます。
梅干しのかわりに、梅酢を加えてもいいでしょう。はちみつや、甘酒などの好み糖分を加えて飲むとエネルギー補給にもなって効果的です。
ただし、500mlあたりの糖分は40g以上は加えないようにしましょう。糖の濃度が高くなると、水分が胃で留まる時間がながくなるんので、腸へ運ばれるまでに時間がかかってしまいます。
市販のミネラルウォーターや麦茶などでもいいですが、わたしは30種類ものミネラルがバランスよく配合されたミネラルウォーターをサーバーで作っているので、こちらを使いました。
【手作りスポーツドリンクver1】作り方
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このように、最初からつぶれている梅干しは手軽で使いやすいですね。
In summary…
今までは言い伝えでしかなかった梅干しの効果は、最近大学など科学的・医学的な研究により、次々に明らかになっています。水分をとるときに、梅干しといっしょに摂れば暑い季節でも元気に動けて、夏バテや熱中症の対策に必ず役立ちます。年ねん暑さがます日本の夏の水分補給には、驚異の梅干しパワーがつまった手作りのスポーツドリンクを作ってみませんか?