パーム油の別名は見えない油!知らずに大量摂取していた?

ファーストフード、フライドポテト、ポテトチップスやカップラーメンの麺などを揚げるにはパーム油が使われています。しかし、これらの食品のパッケージには「植物油脂」としか表示されていないのであまり知られていません。

パーム油ってどんなあぶら?

パーム油は、マレーシア、インドネシアから来ている「アブラヤシ」の実から採れる油です。食用ばかりでなく洗剤や化粧品にも使われ、生産量世界一の安価な植物油です。
パーム油の特徴は、なんといっても便利で使いやすい万能さにあります。ポテトチップス、カップラーメン、フライドポテトの揚げ油としてパーム油を使うメリットは、酸化がしにいのでサックサクの食感に仕上がるという特徴にあります。また固めてマーガリン、チョコレート、アイスクリームなどに入れると、口どけなめらかな食感になります。食品メーカーにとって、これほど使いやすい油はないのです。

見えないところで大量に使われ知らずに食べている

パーム油は一般にはあまり知られておらず、「見えない油」とも言われています。日本で多く使われる食用植物油の1位は菜種油で、2位はパーム油です。なじみのないパーム油ですが、私たちは知らないうちにたくさん摂っているのが現状です。パーム油は動物の脂と同じく飽和脂肪酸を多く含み半固形で無味無臭なので、固めてチョコレート、アイスクリームなどに入れると口どけなめらかな食感になります。溶かして揚げ油に使うと酸化しにくくサクッと揚がり、万能の油として広く使われています。

なぜ見えない油なの?

パーム油は、ポテトチップスやカップラーメン、フライドポテトを揚げるのによく使われています。しかしパッケージには『植物油脂』としか表示されていないのです。
ここでは、私たちの身近な食品に隠れて入っているパーム油の秘密をお伝えしていきます。

酸化した油は危険

パーム油以外にも、植物油には注意したいことがあります。植物油には多く含まれる不飽和脂肪酸は酸化しやすく、酸化すると身体に有害な過酸化脂質が生まれます。時間の経過とともに油の酸化は進みますが、加熱すると酸化は加速します。同じ植物油でも特にエゴマ油、アマニ油、紅花油、ひまわり油などは酸化しやすい一方、オリーブ油、ココナッツオイルは酸化しにくい植物油の代表で、加熱調理に使っても大丈夫です。また、魚油に含まれるDHAやEPAはとても酸化しやすく、過酸化脂質ができやすいので注意しましょう。

トランス脂肪酸

トランス脂肪酸は、液体の植物油に水素添加して個体にしたときに生成されます。マーガリンやショートニング、ファストブレッドなどに多く含まれています。身体に有害な油として外国では規制されていますが、日本では残念ながら規制がありません。

最悪のトレンス脂肪酸

油の酸化対策

保存 高温多湿を避けて、光の当たらない場所に保存。
特に透明な容器の油は暗い場所に、未開封だからといってずっと部屋に置いたままはNG。
酸化しやすい油 酸化しやすい油は加熱調理には使わず、早めに使い切る。
調理中 調理中に油の容器の蓋は開けっ放しにしない。コンロのそばに置かない。
別容器の入れ替え 空気にさらされて酸化が進むので、別の容器に移し替えは控える。

ココナッツオイルが人気

心臓疾患などの健康リスクがあるためアメリカでは、油に含まれるトランス脂肪酸が全面規制されています。そこで人気を集めているのは、トランス脂肪酸フリーとされるココナッツオイルです。

 

In summary…

トランス脂肪酸の危険が知られるようになって油を知って選ぶ時代に入ってきました。そもそもトランス脂肪酸に限らず、何の油が含まれるか分からない食品というのは、本当に怖いものですよね。そんな食品に限って、いかにも身体に悪そうなものが多いのもまた事実です。
油を上手に摂るためには、身体に害なものだと控えるのではなく、良い油を選んでいくことが大切なんですよ。そして油の酸化にはじゅうぶん注意して、摂りすぎないようにしましょう。

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