スポーツ貧血に鉄サプリで陥る意外な落とし穴に要注意!
Jrアスリート特有のスポーツ貧血は、決して少なくありません。成長期であるうえ筋肉量の増加に伴って鉄の需要も一気に増えるのでスポーツ貧血に陥りやすいと言えます。スポーツ貧血はパフォーマンスの低下が顕著に表れ、特に持久力の低下が目立ちます。主に運動で生じる鉄欠乏性貧血をいい
動機、息切れ、疲れやすさなどの不調を引き起こします。
アスリートの鉄欠乏の原因
ハードな運動負荷に応じた筋肉量の増加とともに必要な鉄が増える鉄需要の増加がベースにありますが、そこに食事による鉄分不足だけでなく、発汗量の増加、足底への衝撃による赤血球の破壊のされる溶結が関わって鉄分が不足しています。
鉄の最大のミッション
鉄の最大の役割は赤血球に含まれるヘモクロビンの材料になることです。ヘモクロビン中の鉄イオンが酸素と結合することで肺から取り込んだ新鮮な酸素を全身にデリバリーすることができるのです。
貧血
貧血とは、いわゆる血液中の赤血球やヘモクロビンが少ない状態をいいます。貧血の対策として、鉄分の補給を増加させることが必要になってきます。
鉄の代謝メカニズム
食事から摂る鉄分は身体のなかで調整されていき余分な鉄分は肝臓に貯蔵されていきます。
ヘモクロビン
酸素と結びついて全身に酸素を運ぶ大切な役割があり、体内で鉄が不足すると赤血球内のヘモクロビンが生産されなくなります。酸素の運搬機能力が低下し、息切れや動機(どうき)倦怠(けんたい)などの症状があらわれます。
鉄分不足をサプリメントで補う落とし穴
食事で鉄分を摂取して調整するシステムを超えた過剰摂取になってしまう落とし穴があります。
過剰な鉄は肝臓にたまってしまって脱力感や疲労感を生じさせてしまうことは分かっているので、もともと酸素と結合しやすい鉄の特性があだになって必要以上の酸化が促されて細胞を傷つける可能性があります。
鉄分の過剰摂取は、心臓や肝臓、神経などの機能障害を起こす危険がありスポーツ栄養指導をきちんと受けることをおすすめします。
スポーツ貧血は食からの改善が一番の近道
鉄は身体にとってとても大切なミネラルであることはご存知のかたも多いと思います。
スポーツ貧血の対策として鉄分を補給するには、レバーやほうれん草など食品から摂ると、血液中でたんぱく質と結びついて、肝臓にプールされたりヘモクロビンの材料として提供されたりと、供給量が自動的に身体が調整され過剰を摂取を抑えてくれます。