スポーツ後の疲労回復の食べ物に鶏ムネ肉!効率のよい摂り方は?
鶏ムネ肉には疲労回復効果あり!
鶏ムネ肉には、疲労を予防をする効果があることをご存じの方はいらっしゃると思います。
しかし、実は鶏ムネ肉には疲労を予防をするだけではなく、疲労を回復させる効果もあることが分かってきました。
正式名ではイミダゾールジペプチド、通称イミダペプチドというアミノ酸を耳にしたことはありませんか?
このイミダペプチドは、最強の疲労回復成分と言われており、食品中の含有量では鶏ムネ肉は断トツ多く含まれています。
2017 日本予防医薬の疲労を科学するコラム
https://imidapeptide.jp/
イミダペプチドは元気の素
最強の抗疲労成分と言われるイミダペプチドは、元々様々な動物がもっている成分ではありますが、その中でも特に多く含まれる渡り鳥や回遊魚にとって、この成分はまさに元気の素と言えるでしょう。
1年間に地球2周分もの距離を移動するものもいる渡り鳥はムネ部分に、広い海の中を休みなく泳ぐカツオやマグロなどの回遊魚は尾びれの部分に豊富に含まれています。
疲れている部分にピンポイントで効く
イミダペプチドは体内で消化吸収されると、β-アラニンとヒスチジンというアミノ酸に分解されます。
血管を通って筋肉や脳など疲労の激しい部分に運ばれた後、再びイミダペプチドへ合成されます。
再合成されたイミダペプチドは、活性酸素によって酸化から引き起こされた疲労を軽減するという優れた抗酸化作用を発揮してくれます。
脳まで到達できる
抗酸化作用を持っている成分のビタミンC、ビタミンE、βカロテンなどは、疲労の激しいポイントに到達するまでに抗酸化作用を失ってしまうので、脳にまで到達することができません
イミダペプチドは、神経中枢に作用してピンポイントで疲労回復部分で再合成されますので、まさに脳まで到達して効果を発揮するという数少ない抗酸化成分なのです。
イミダペプチドを摂取するポイント
たしかに鶏ムネ肉にはイミダペプチドの含有量は高いですが、どれだけ過剰に摂取しても実際に体内に吸収できねければ意味がありませんよね。
日本予防医薬は、100gあたり200mgしか摂取できないと公表していますが、実は疲れた時に鶏ムネ肉をすぐに食べるだけでは、せっかくの疲労回復効果は存分に発揮されないのです。
2017 日本予防医薬の疲労を科学するコラム
https://imidapeptide.jp/
最もその効果を発揮するのは、継続して摂取した2週間後以降になりますので、鶏ムネ肉を最低でも2週間食べ続けていただく必要があります。
イミダペプチドを余すところなく食す
疲労に打ち勝つ身体を作るには、鶏ムネ肉を2週間食べ続けてなければならないわけですが、
イミダペプチドは熱に強いので、調理による損失が抑えらるというメリットがあります。
鶏ムネ肉をハムやソテーなどで手軽に摂取することができますが、少しでも成分の流出を抑えるために鶏ムネ肉を30分ほど煮込んだスープなどで、煮汁ごと食して余すところなく摂取しましょう。
イミダペプチドの効果をより高めるビタミンC
同じように抗酸化作用を持つ代表的な栄養素であるビタミンCは、イミダペプチドの効果をより高めてくれます。
疲労軽減にも働きかけてくれますので、相乗効果ですね。
イミダペプチドを摂る際には、ぜひビタミンCを一緒に摂取し、より早く実感してみてください。
2017 日本予防医薬の疲労を科学するコラム
https://imidapeptide.jp/
鶏ムネ肉のお料理に、レモンなどのクエン酸を組み合わせたり、梅干し、黒酢などでも合わせやすいですよ。
鶏ムネ肉はイミダペプチドだけじゃない!
鶏の胸肉にはイミダペプチド以外にも、アスリートには嬉しい栄養成分をたくさん含まれています。
ビタミンB6 |
|
ビタミンK |
|
ナイアシン |
|
疲労と活性酸素
アスリートは、一般の人よりもスポーツすることで大量の活性酸素を発生させます。
疲労という状態は、活性酸素によって身体が酸化することで、細胞が傷つけられることが原因で起こります。
この活性酸素を除去する効果がある抗酸化成分を摂取することで、酸化しにくく、サビにくい身体でいることが疲れが早く回復するというわけです。
In summary…
アスリートにとって疲労を残さない、疲労に負けないことはパフォーマンスアップの最重要項目です。
鶏ムネ肉に含まれるイミダペプチドが持っている疲労回復効果を得るために2週間摂取し続けてください。
ただし、同じ食材ばかり食べていると、同じ消化経路しか使わないので効率のいいたんぱく質合成につながりません。
鶏ムネ肉だけではなく、魚や卵、大豆製品も多種類のたんぱく質をまんべんなく摂取することが望ましいと言えるでしょう。
鶏ムネ肉を効率よく食べて、疲労に強い身体作りをしましょう。